- 治療について - 歯科用マイクロスコープ
歯科用マイクロスコープ
歯科用マイクロスコープ(歯科用実体顕微鏡)
当院では10年前よりマイクロスコープ診療を開始しました。そして2018年の全面建替えを機に、6台の診療椅子すべてに、ドイツ・カールツァイス社製のマイクロスコープを装備しました。そして、ほぼ全診療に対して使います。また保険診療、自費診療の区別なく使います。しかも特別な使用料の費用負担はありません。
顕微鏡と言っても細菌の様な細かいモノを見るような倍率ではありません。2倍から20倍程度の拡大率でみますので、拡大鏡の一種です。また、ルーペと言う拡大鏡もありますが、どうしても重量が重くなるので、レンズは小さいモノを使わざるを得ない上に暗く、鮮明な画像は得られません。また、拡大率が大きくなってしまうと、頭に固定してありますので少しでも頭を振ると、どこを見ているのかが分からなくなってしまいます。マイクロスコープは強固な架台に設置されていますので、大口径のレンズで高倍率で見る事ができるのです。
そして、明るい光源も内蔵されていますので、影の無い像を見る事ができます。
歯の根の治療である根管治療や、セラミックを被せるような場合に歯を削る際には0.1ミリ程度の正確さが必要になります。この様な精密さを実現するには、マイクロスコープで見て治療をする必要があります。
更に、当院のマイクロスコープにはビデオカメラを内蔵しています。このカメラで治療の様子を録画します。それを見ていただきながらご説明をいたします。
実際にマイクロスコープで見た画像
左:レジン充填の画像 中:根管治療の画像 右:歯の間の虫歯
マイクロスコープ診療の特徴
利点
- 大きく明るく見えるので、精密な診療ができる
- 録画ができるので、治療の説明をする時に見せる事ができる
- 虫歯や歯石なでの見落としが防げる
- 術者の顔が近寄らない
- 歯科医師の首や腰に負担がかかりにくい
欠点
- 凹凸が分かりにくい。単眼で見るようになるので、樹脂を詰めた後などの出っ張りが見えにくい
- 患者さんに、首を左右に傾けて見えるようにしてもらう必要がある
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天井からマイクロスコープを吊るしてあります。マイクロスコープで治療をした画像を見ながらご説明をします。