- 治療について - レーザー治療
レーザー治療
当院でのレーザー治療について
当院では、エルビウムヤグレーザーを治療に用いています。歯科用で使われるレーザーには数種類があります。多くは歯肉などの切開に使われますが、それらに加えて歯を削る事ができるレーザーが1種類だけあります。それがエルビウムヤグレーザーです。エルビウムヤグレーザーは、水分のある組織に反応して組織を削ったり切開する事が出来ます。しかも、熱の発生が少ないので歯を削るのに適するのです。もしも熱を発生してしまうと、周囲の組織に対して害を及ぼします。特に歯の中には歯髄(神経)がありますので、そこに熱が集まってしまうと、壊死をさせてしまいます。歯を削る場合、回転切削器具よりは切削効率は落ちます。しかし、非常に細い範囲を蒸散(削る事)させる事が出来ます。よって、生えたての6歳臼歯の小さい虫歯の治療や、老年期における前歯の切端の治療などには、非常に有用です。
エルビウムヤグレーザーの用途
- 歯の切削(虫歯の除去)
- 歯周病の治療の際の不良肉芽の除去
- 口内炎の治療
- 上唇小帯や舌小帯の切除などの小手術
- インプラント周囲炎の治療
インプラント周囲炎とは、不幸にして埋めたインプラントの周囲に細菌感染を起こし、周囲組織に炎症を起こした状態を言います。この様な場合で、未だインプラントが動揺をしていない場合に、このエルビウムヤグレーザーを使ってインプラント表面の除菌を行うと、インプラント周囲炎が治る場合が有ります。エルビウムヤグレーザー以外のレーザーを無理やり使いますと、熱を発生させるために予後は良くありません。