- 治療について - 目立たないマウスピース治療
目立たないマウスピース治療
マウスピースによる矯正治療
同じ歯を23時間程度指で押していると、歯は動きます。当然、グラグラになって動きます。しかし、インプラントに同じことをしても絶対に動きません。その違いは何かと言えば、歯根膜という歯を包み込んでいる膜が有るか無いかなのです。この歯根膜に力を加えると、力を加えられた方向の骨に、破骨細胞という、骨を吸収する細胞が生じて、骨を吸収させます。これで歯が移動するのです。そして、移動する前の部分の骨には、骨芽細胞という骨を作る細胞が生じて骨を作るのです。
ワイヤーによる矯正は、ワイヤーによって持続的に押します。マウスピースによる矯正は、プラスチックによるマウスピースを交換してゆく方法です。それは、マウスピースは多少の弾性力がありますので、0.25ミリ程度の歯の位置の違いなら、無理やり歯に嵌め込むことができるからです。つまり歯型を採って、少しだけ模型上で歯を動かしてマウスピースを作ります。この作業を繰り返して、何枚ものマウスピースを作って、連続的に歯を動かすのです。つまり、パラパラ漫画の様な仕組みなのです。ただ、実際には、模型を作らずに、移動を予測したデータを基に、3Dプリンターでマウスピースを作ります。
シュアスマイルとは
1999年、多国籍企業である、世界最大の歯科企業、デンツプライシロナ社により開発された薄い透明のマウスピース型の矯正装置です。
一人ひとりの歯列に合わせたカスタムメイドのアライナー(マウスピース)を作成します。
透明で目立たないプラスチック製のアライナーを歯牙に装着し、徐々に理想の位置へと近づけていきます。ワイヤーを使った矯正と比較すると、アライナー装着中も、ほとんど気づかれることがありません。普通に食事や会話ができ、喋りにくいこともなく、これまで通りの生活を楽しむことができます。
シュアスマイルを使用する矯正治療は、「経験や知識が浅い歯科医師でも導入しやすい」というメリットがあり、とても画期的な治療方法です。しかし、全ての患者様に適用できるものではなく、その判断や治療計画によっては、計画どおりに歯が動かないということが発生する可能性が若干あります。
シュアスマイルは、患者様にとって負担が少なく、とても良い治療方法ですが、従来のブラケット治療と比較しますと、さまざまな症例において、まだ万能と言えるものではありません。当院では、患者様が安心して治療を受けられるよう定額制を採用しております。毎日20時間以上、マウスピースを装着いただいたにも関わらず、計画どおりに歯が動かない場合が万一発生した際、ブラケット矯正を含む様々な治療を用いて、当初の目指す歯並びになるまで、治療開始時期にご提示した見積金額にて、当院で治療を受けることができます。
私たち医療法人社団 敬友会では、矯正のみならず、噛み合せを含む総合的な歯科医療を30年数年行っており、最新で且つ高精度な治療をご提供しています。
美しい歯並びは当然として、噛み合せの機能面を含めて、10年先、20年先を考えた治療計画をご提案いたします。シュアスマイルは、結果をお約束する当院にご相談ください。
シュアスマイルの特徴
歯型をとることはありません
シュアスマイルは、口の中を1回ビデオ撮影(スキャニング)をするだけです。よって苦痛も有りません。あの口の中にドロドロした型取り材での型取りは有りません。
痛みが少ない
矯正治療と聞くと、「痛くて、つらい」というイメージがあるかもしれません。
シュアスマイルは、従来の矯正装置に比べて、痛みが少ないと言われています。その理由の1つは、シュアスマイルでは1つのマウスピースで動く歯の移動量がたったの0.25mmと決められていて、過度な力がかからないからです。
また、固定式の矯正装置では、治療中にワイヤーが口の中や舌に当たったり刺さって痛く、口内炎ができることもあります。
取り外しができるから衛生的
従来型の矯正装置では、歯磨きが十分にできず虫歯が出来てしまったり、装置と歯の表面の間にプラークが沈着することもありますが、アライナーは取り外しが可能なので、治療中も簡単に歯磨きやフロスを使って口内を衛生に、歯や歯周組織も健康に保つことができます。
食事もこれまで通り
従来型の矯正装置では、食べ物が装置に絡まりやすく、粘着性のある食べ物はくっつきやすく、煩わしさが伴いますが、シュアスマイルは、食事中は装置を取り外すことができ、制限がなく普段と変わらず食べたいものを食べられ快適です。
金属による心配が無く身体に優しい
シュアスマイルの素材はプラスチックなので、金属アレルギーを引き起こす心配がありません。金属アレルギーのため、矯正治療を断念した方も安心して治療が受けられる、身体に負担の少ない優しい矯正治療法です。
矯正装置によるトラブルが少ない
固定式の矯正装置の場合、治療中にワイヤーが口の中や舌にあたったり刺さったり、装置が部分的に外れたり…と口内炎などのトラブルが出てきます。シュアスマイルには、そういったトラブルがほとんどありません。
透明で目立たない
シュアスマイルは、薄い透明な目立ちにくい装置です。多くの患者様が、ご自身でマウスピースをつけていると言わない限り「周りの人に気づかれない」と言います。ワイヤーのように目立つ矯正ができない職業の方にもおすすめです。
喋りやすい
初めてシュアスマイルをつけた時は、多少違和感がありますが、1週間程度で慣れます。シュアスマイルは、薄くなめらかな装置なので、喋りにくさや発音に影響がありません。
シュアスマイルは、このような方におススメです
「ワイヤーが目立つ矯正は嫌」という方
人と話すことが多い職業、接客業の方やOLの方に好評をいただいています。
「身体の負担を少なくしたい」という方
痛みや、口内での煩わしさ、歯磨き、食事…身体的、精神的にも負担を少なくしたい方にお勧めします。
「金属アレルギーが心配」という方
重度の金属アレルギーの方も、安心して治療が可能です。
「妊娠中」の方
妊娠中は、ホルモンバランスも変化し口内環境も悪化しやすい時期です。シュアスマイルは、つわりが酷い時、歯磨きをする時は、取り外しが可能なので、口内を衛生的に保つことができ、身体や精神的な負担もありません。
シュアスマイルのメリット
シュミレーションができます
専用のビデオカメラでお口の中のビデオ撮影をします。それを基に、どの様に動くかの予想の動画を作製する事が出来ます。
診察時間が短く、痛くありません
従来の矯正治療のように、ワイヤーの調整などがなく、カスタムメイドされたアライナーを2週間に1度交換しながらご自宅で治療を進めていくため、1か月の間隔で通院いただきます。
また、1回の診察時間も短く済みます。最初の検査や前処置を終えると、約15分程です。忙しいスケジュールの方には最適で、大切な時間を有効にお使いいただけます。
どの段階の治療をしているのか分かる
シュアスマイルは、すべてのアライナー(マウスピースを)作製してしまうので、患者様ご自身が、どの段階の矯正をしているのかが分かります。いつ終わるかわからない長い矯正治療…と不安を持つことがありません。着実に矯正治療が進んでいることが分かれば、がんばって続けられます。
デメリット
食事や歯磨きの時は、毎回アライナーを外し、紛失したり壊れないように保護する必要があるので、それが面倒に思う方もいらっしゃるかもしれません。
また、唾液がアライナーに遮断されやすく歯や歯茎に循環しないので虫歯のリスクが高まります。食後の歯磨きとともに、アライナーも洗浄し、歯を清潔に保つ必要があります。
矯正治療では、矯正装置を装着している時間が長ければ長いほど歯が動きやすいのですが、シュアスマイルの場合、ワイヤーと違い、本人の意思で取り外せます。
そのため。外している時間が長いほど、歯が動くのが遅くなるばかりか、歯根が短くなるリスクもあります。面倒くさがって装着を怠らないことが大切です。お子さまの場合は、ご家族も協力してサポートしてあげてください。
ワイヤーに比較すると、細かい調整が出来ないために、専門家から見ると仕上がりが粗い場合が有ります。また、ワイヤーと併用しないとならない場合も有ります。
シュアスマイルの治療費用
治療費 980,000円(税込)
当院の治療費は、フィニッシュまで定額制です 万一、計画どおりに歯が動かない場合が発生した際、ブラケット矯正を含む様々な治療を用いて、当初の目指す歯並びになるまで、治療開始時期にご提示した金額にて、当院で治療を受けることができます。
※親知らず以外の抜歯を伴う場合や既に抜歯をされている場合は、+110,000円(税込)となります。
※1日20時間以上、マウスピースを装着する必要があります。
※定期診察に1ヶ月に1度、通院いただく必要があります。
治療の流れ
治療に際して
- マウスピースは一日、22時間以上装着をしてください。
- 一部の歯の隣接部を0.5ミリ程度削る場合があります。これおIPRと呼びます。
- 歯に樹脂を張り付ける、アタッチメントを作る場合があります。
- マウスピースの交換は1週間から2週間になります。
- 規定のマウスピースに達しても、もう少し矯正治療をした方が良い場合は追加のマウスピースを作るか、ワイヤーの矯正を補助的に行い仕上げる場合があります。
マウスピース矯正は、ワイヤーでの矯正がしっかり出来る歯科医師が行う必要があります。当院では、ワイヤーでの矯正治療も長い歴史を持っていますので安心です。