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- 治療について - レジン充填

レジン充填

虫歯のランク別の治療方法の違い

C1➡表面のエナメル質のみ虫歯➡再石灰化の期待が持てる場合は、フッ素塗布などをして経過観察をします。

C2➡象牙質までのの虫歯➡虫歯の部分を削り取って補強をします。補填部分が少ない場合はレジン充填など。補填部分が大きい場合は、セラミックを詰めたり被せたりする被覆治療。

C3➡歯髄までの虫歯➡根の中の治療である根管治療を行います。

深度別虫歯治療

レジン充填について

上記の図の様にC2の治療に用いられます。つまり象牙質まで達した虫歯に用います。この虫歯の場合、症状としては冷たい水が染みる程度で、夜間痛むような事は有りません。歯科医院でレントゲンを撮影した際に見つかる場合が多く、無症状の事が多いです。

治療としては、麻酔をしてから象牙質内に達した虫歯を削り取ります。そして削り取った部分に詰め物をします。この際、あまり充填する範囲が広くない場合に使うのがレジンと言う素材です。このレジンは簡単に言えば、プラスチックです。しかし、プラスチックだけでは直ぐに摩耗をしてしまいます。よってプラスチックの中にセラミックの素材を砕いたフィラーと言う成分を混ぜてあります。ただ、プラスチックは有機物でありフィラーは無機物ですので、シランカップリング処理を行って両者が接着する様にされています。歯科用のレジンはプラスチックとフィラーが混じりあっていますので、複合レジン(コンポジットレジン)と呼ばれています。英単語はComposite Resin、頭文字をとって、CR(シーアール)と言う場合も多いです。

そして、重要なのはこらのレジンを歯と接着させる技術です。これをボンディング処理と言います。その前に歯にプライミング処置という前処置を行い、象牙質にボンディング材が接着しやすいような状態にします。現在では、プライミング材とボンディング材が一体化された製品が主流になっています。しかし、厳密にいうとプライミング材とボンディング材は分けて使った方が良いとは思います。

充填するコンポジットレジンは、液状のフロアブルレジンから、半固体のペースト状のレジンが有ります。そして歯に充填してから光を照射させる事により、重合という固まる処置をします。そして、硬化後に形態修正をしてから研磨をして終了をします。

レジン充填の特徴

その日で終了します。また、根管治療の様に見えない部分を治療する訳では有りません。マイクロスコープを使えば、充填操作中は全て目で見えます。よって、根管治療と違い歯科医師による技術差は出にくい治療と言えます。

また、近年のコンポジットレジンやボンディング材は非常に改良が進んでいます。30年以上前の開発当初は歯に対する接着力は弱く、研磨していると外れてしまったりしました。また、液状のフロアブルレジンは、流動性を高めるためにフィラーと言う固形成分をあまり添加できませんでした。よって強度は弱く、耐摩耗性も優れませんでした。しかし、現在ではそれらの点も改良されて、フロアブルレジン単体での充填も問題がないとされています。

ただ、予後に一番直結するのは、当たり前ですが取扱説明書通りに行う事だとされています。つまり、ボンディング材を放置する秒数や、エアーでの乾燥の秒数や強さをを守るか守らないかで物性が異なってくるのです。それは上記の様に、プライミング材とボンディング材というような材料を一液化するような、本来やらない方が良い事をやっており、それが放置する秒数やエアーの強度に依存するからです。

レジン充填の予後

歯のどこにコンポジットレジンを詰めるかにより、大きく予後は異なります。上下の歯が噛み合う咬合面という部分なのか、歯と歯の間の隣接面と言う部分なのか、それとも、歯の外側や内側なのか。当然ながら、咬合面は一番力がかかる部分です。よって強度が求められます。そして、隣接面という部分は歯と骨との境目の部分が見えにくいですので、その部分の充填操作によっては、予後が左右されます。歯の外側の様な場合は、審美的要素が大きく関連します。

よって、コンポジットレジンで治療をした部分は、割れたりかけたりしていないかを定期的に観察をする必要があります。

レジン充填

レジン充填に向かない場合

上記の図以上に充填しますので、これを超える場合には、レジン充填の適応症にはなりません。1級窩洞の場合は咬合圧がかかりますので、充填範囲が広い場合、2級窩洞の場合は隣在する歯との接触関係が綺麗に作れそうにない場合、5級窩洞の場合は歯を一周する様な虫歯の場合。これらの場合、セラミックで被せるような治療方法を採用する必要があります。つまり、レジン充填のみで歯の形を作る事は出来ても、耐久性に問題が生じてしまうのです。

歯を折ってしまった場合にも使います

よくあるのは、小学生の転倒や打撲による前歯の破折です。この場合、どこで折れるかが重要な要素です。歯髄という歯の中身(通称神経)まで露出しなかった場合は、上記のレジンを使って即日に治療と、審美回復することができます。しかし、歯にレジンを接着していますので、強い力が加わったりすると外れてしまう事があります。

レジン充填

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