歯周病が重度になるとおこること
歯周病も軽度、中度、重度で症状が変わって来ます。
ここでは、重度の歯周病について記そうと思います。
重度になると、歯を支えている骨の2/3以上が溶けていると思います。
歯周ポケットがとても深くなりますし、歯が相当グラグラし始めます。
歯のグラつきによって、物が食べ難くなることもあるでしょう。
歯根には多くの歯石がついていますし、歯茎が下がって来ます。
歯茎下がりは深刻で、歯根が見えて来るということもあります。
歯茎が赤く腫れて来て、歯と歯茎の境目から膿が出て来る場合もあります。
おそらく、起床時には口内がネバネバしていることだと思いますし、時には血の味がすることもあるはずです。
また、口臭も更に強くなってきます。
尚、歯周病というのは歯によって程度が変わって来るものです。
同じ人でも、歯によって歯周病の程度が違うということがありますので、一ヶ所が軽度だから他も軽度、重度だから他も重度ということではありません。
ここは注意が必要です。
また、虫歯の有無、根の状況といった周囲の状況によっても治療方法などが全く変わって来ますので、それぞれの歯に対して適した治療や予防を行うことが重要です。
昔は、重度の歯周病になると基本的には抜歯ということになっていましたが、今では歯を残せることもあります。
しかし、重度の歯周病の歯が何本もある場合は、何本か抜歯するという可能性も高くなります。
重度の歯周病治療で大事なのは、患者さん本人の絶対治療するという気持ちなのです。
もちろん、気持ちでなおるという意味ではありませんが、重度の場合、治療期間がとても長くなることが多いため、人によっては途中で面倒になったり、嫌になったりしてしまうこともあるのです。
ですから、ご本人がどうしてもなおすという気持ちで歯科医に通い続けるという継続力と、毎日の歯磨き方法などでも指導を受けると思いますので、それをおろそかにせずに行っていくという努力が必要になるのです。